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よくあるご質問
Q. 血圧が高いといわれたのですが、放置しておいても大丈夫ですか?

A. 「血圧が高い」と言われても、自覚症状もないためになかなか受診されない患者さまは実は多くおられます。

液体である血液を体のすみずみに送るためのポンプが心臓であり、送るためのホースが動脈です。ホースの中でどのくらいの水圧がかかっているかを表したのが、いわゆる「血圧」です。「血圧が高い」ということは、肥満などにより1回の心拍動で送り出さなければならない血液量が増えてしまっていたり、動脈が硬くなったり詰まり気味になってしまっているということを意味しているのです。

また血液自体がドロドロになってしまうような高脂血症や糖尿病でも高血圧は起こりやすくなります。高い圧を出さなければならないポンプ(心臓)は当然早く痛んでしまいます。また心不全の原因になり、高い圧を受けた血管も早く傷みます。傷んだホース(動脈)に高い圧が加われば、亀裂が入って血が漏れてしまいます。 その亀裂が脳で起これば脳出血(脳卒中)となるのです。

以上のことからも高血圧は放置しておかずに、早めにかかりつけ医の受診を受けられることをお勧めします。

Q. 高血圧治療のポイントはなんですか?

A. 高血圧治療の基本は「生活習慣の改善」です。食事や運動療法に加え、禁煙やストレス解消をこころがけましょう。それでも血圧が高い場合には、降圧剤による治療を開始することとなります。降圧薬を服用していても、生活習慣の改善は続けなければなりません。塩分を控える食生活が大切です。

Q. 糖尿病の原因は?

A. 両親からの遺伝でインスリンがもともと出にくい体質をもつ先天的条件と、運動不足やカロリー・脂肪の過剰な摂取などの生活習慣の結果インスリンの働きが悪くなる後天的条件が組み合わさって発症します。

Q. 気管支ぜん息の原因は?

A. 気管支ぜん息はアレルギー反応やウイルス、最近の感染により気管支の炎症が慢性化することで、気道過敏性が亢進して咳が出たり、気道が狭くなって息苦しくなる病気です。治療には吸入薬やロイコトリエン拮抗薬、気管支拡張薬を使用します。

また、ぜん息と似た症状が、心不全などの心臓の病気でも出ることがあります。喘息用症状が出た方は、早めに受診をすることをお勧めします。

Q. メタボリックシンドロームって?

A. 日本人の3大死因は、がん・脳卒中・心臓病です。その内、心臓病と脳卒中を合わせた循環器病を引き起こす原因は、「動脈硬化」です。「動脈硬化」を引き起こす危険因子としては、コレステロールが知られていますが、最近の研究で肥満(特に内臓のまわりに脂肪が蓄積した内臓肥満)が様々な生活習慣病を引き起こし、「動脈硬化」の要因であることがわかってきました。

内臓に脂肪が蓄積し、糖尿病・高血圧・高脂血症などの生活習慣病を引き起こしやすい状態が、「メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)」です。これらの病気はお互いが密接に関係して発生しています。数多く合併するほど「動脈硬化」を進行させ、心筋梗塞などの心疾患、脳梗塞などの脳血管疾患を起こしやすくなります。

ご自身が、「メタボリックシンドローム」なのか、その予備軍なのかを早期に把握することが非常に大切です。

Q. 認知症を防ぐためにできることはありますか?

A. 脳血管性認知症のみならずアルツハイマー型でも、高血圧や糖尿病を良い状態に管理しておくことが、発症の予防や、進行の抑制に重要なことがわかってきています。

また、1週間に2~3回、20分程度の運動も予防に大事だということが明らかになってきています。バランスの良い食事や、社会的交流を保つこと、美術館巡りや読書を楽しむことも有用です。もし、認知症になった場合は、訓練のように頭を鍛えることは無益ですが楽しみの範囲で頭を使ってみることは良いと思います。

Q. 認知症とアルツハイマーの違いは?

A. 認知症というのは、一つの病気ではなく、幾つかの病気の総称です。認知症をおこす病気で、現在、日本においても最も多いのは、アルツハイマー型認知症であるとされています。その他に脳血管性、レビー小体型、前頭側頭葉型(FTD)などの認知症が知られています。

Q. リウマチとはどのような症状のことですか?

A. 全身症状としては、疲れやすさ、脱力感、体重減少、食欲低下、皮膚症状として、肘の外側、後頭部、腰骨の上など圧迫が加わりやすい部位の皮下結節、胸部エックス線異常がみられることがあります。

また、涙や唾液が出にくくなるシェーグレン症候群の合併や、心臓、肺、消化管、皮膚などに血管炎が起こり、発熱や心筋梗塞、肺臓炎、腸梗塞などの症状をひきおこす悪性関節リウマチという病気になることもあります。気になる症状がある方は一度ご相談ください。